社会人になれば、ビジネスのうえで取引先やお客様を接待しなければならない状況も出てくる。
当然、その際には接待のマナーというものが色々あるが、最も大事なことは目的意識を明確にして、あくまでもビジネスの延長であるというポジションを崩さないことだ。
商談をより有利に進めたいのか、ライバル社を牽制したいのか、ビジネス以外の交流を深めたいのか、といったような目的意識を明確にすることで接待する際のスタンスも変わって来るし、またマナーを変える必要も出てくる。
ここでは一例として、親交を深めるための接待について取り上げてみる。
この場合の接待というものは、なにか具体的なビジネス目標を達成するというよりも、ビジネスの前段階としてのスムーズなお付き合いを構築する場と考えるべきである。
そのため、いたずらに先方の顔を立てたり持ち上げたりするのではなく、あくまで対等なビジネスパートナーとして自然に振る舞うことが基本的なマナーとなる。
またこのようなフラットな関係性を設定することで、普段ビジネスの場では出てこないような情報を得る可能性もあるし、将来的に長いスパンでパートナーとしてやっていける基盤も出来上がってくるものだ。
したがって、接待でも豪華なシチュエーションを設定するのではなく、先方にプレッシャーとならない程度のお店や環境を選ぶことがポイントになる。
またこのような接待では、ビジネスでは見せないような自分をアピールする場でもある。
より人間味のある自分を印象付けることで、その後のビジネスパートナーとしての絆も強まることがあるからだ。